お屠蘇

料理

2024年も幕開け、いよいよ今年から中学受験本格化する年になる。本人は勉強と恋愛を楽しむ一年にしたいと、、、

そんな中、お正月の定番と言えばお屠蘇。子どものころは親の前で正々堂々とお酒が飲めると楽しみにしていたものですが、家は今年からお屠蘇を家で飲むようになりました。なのでお屠蘇をちょっと調べてみました。

1.そもそもお屠蘇って

お屠蘇は、日本酒やみりんなどに「屠蘇散」や「屠蘇延命散」という漢方薬を漬け込んだ薬草酒のこと。お屠蘇とは「屠」は屠(ほふ)るとも読み、鬼を葬ったり邪気を払ったりする意味があり、「蘇」には魂を目覚めさせるという意味があります。つまり「邪気を払い生気を蘇らせる」という意味になります。元々中国から来たようですが、日本では無病息災や長寿を願うのに役立つと考えられ、めでたいお正月に飲む祝い酒として広まった様です。

2.お屠蘇は何でできている?

屠蘇散をお酒、みりんでつけたもの。屠蘇散は生薬がブレンドされていますが、どれも同じではありません。主な生薬としては、山椒(サンショウ)や桔梗(キキョウ)、桂皮(ケイヒ)、白朮(ビャクジュツ)、陳皮(チンピ)、防風(ボウフウ)などがあります。

山椒(サンショウ)・・・山椒は香辛料の一種としてもおなじみですが、胃を健やかに整える作用を持つ生薬です。

桔梗(キキョウ)・・・秋の七草のひとつでもあります。去痰作用や鎮静・鎮痛作用があり、肺や気管支など呼吸器関係を整えます。

桂皮(ケイヒ)・・・「シナモン」の呼び名のほうが身近かと思います。発汗や解熱、整腸作用などが期待できます。

白朮(ビャクジュツ)・・・健胃作用や利尿作用を期待して配合されることが多いです。

陳皮(チンピ)・・・みかんの皮を乾燥させて作られたもの。血管の拡張によって血流を改善させるへスペリジンという成分を含み、風邪症状や冷えの改善が期待できます。さらに、柑橘類に含まれる爽やかな香り成分であるリモネンも豊富なため、気の巡りを改善してリラックス効果や胃の働きを活性化させる効果を得ることも可能です。

防風(ボウフウ)・・・発汗や解熱作用、抗炎症作用などがあります。

屠蘇散にはさまざまな効能を持つ生薬が含まれており、言い伝えだけではなく無病息災、長寿を実現するためのお酒になっています。

3.お屠蘇の作り方

お屠蘇に必要な屠蘇散はスーパーなどで市販されています。ネットなどでも購入可能です。

日本酒、本みりんに屠蘇散を漬け込んで作ります。

みりんは本みりんを選んでください。みりんには本みりん、みりん風調味料、みりんタイプ調味料の3種類があります。みりん風調味料はアルコールがほとんど入っておらず、みりんタイプ調味料は塩分が含まれています。

みりんに限らず、日本酒も良質なものを選んだほうがおいしいお屠蘇ができます。

日本酒と本みりん合わせて180mlが目安です。日本酒と本みりんの配合は甘さや口当たりを確認しながらお好みで調節してください。日本酒が多い場合は辛口になり、みりんが多い場合は甘口でまろやかになります。

その中にパックに入った屠蘇散を一つ漬け込みます。大体5~8時間漬け込みますが、購入した際にパッケージに漬け込む時間の記載がありますのでそちらを参考にしていただいた方がいいと思います。

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